エコキュートの選び方

はじめに：「晴れの国」のオール電化。エコキュートという選択肢。

「オール電化にしたいけど、うちの地域でもエコキュートは大丈夫？」

「ガス給湯器と比べて、本当に光熱費は安くなるの？」

中国電力の夜間割引プランなどを活用し、環境に優しく光熱費を削減できる可能性があるエコキュート。「晴れの国」岡山の暮らしにも、非常にマッチする選択肢です。

しかし、導入で後悔しないためには、そのメリット・デメリットに加え、岡山県ならではの環境に合わせた機種選びが不可欠です。
このページでは、そのための重要なポイントを解説します。

ガス給湯器との比較：メリット・デメリット

ガス給湯器からの交換を検討するなら、まずはメリットとデメリットの両方をしっかりと把握しましょう。

メリット

• 光熱費を削減できる可能性がある: 割安な深夜電力を活用するため、日中にガスや電気でお湯を沸かすよりもランニングコストを大幅に抑えられる場合があります。
• 火を使わない安全性: 燃焼部分がないため、火事や一酸化炭素中毒の心配がなく、小さなお子様や高齢の方がいるご家庭でも安心です。
• 災害・断水時に役立つ: 貯湯タンク内に溜まっている水は、断水時に非常用の生活用水として取り出して使うことができます。

デメリット

• 初期費用が高額: ガス給湯器に比べ、機器本体や設置工事の費用が高くなります。
• 設置スペースが必要: 屋外に「ヒートポンプユニット」と「貯湯タンク」の2台を置くための、ある程度の広さのスペースが必要です。
• お湯切れの可能性: タンクに溜めたお湯を使い切ってしまうと、再度お湯が沸くまで時間がかかってしまいます。
• 冬場の沸き上げ能力: 外気温が極端に低いと、お湯を沸かす効率が低下し、電気代が想定より高くなることがあります。

【最重要】岡山県の地域特性に合わせた「仕様」選び

岡山県でエコキュートを選ぶ際に、最も重要と言っても過言ではないのが、お住まいの地域の気候特性に合わせた仕様を選ぶことです。

【選び方のポイント 1】岡山市・倉敷市など「県南の平野部」にお住まいの方

温暖な瀬戸内式気候の県南部では、基本的には「一般地仕様」のエコキュートで十分な性能を発揮します。

ただし、玉野市や笠岡市など、特に海に近い地域にお住まいの場合は、潮風によるサビや腐食を防ぐ「耐塩害仕様」のモデルを選ぶと、機器が長持ちするためおすすめです。

【選び方のポイント 2】津山市・真庭市など「県北の山間部」にお住まいの方

冬は氷点下まで冷え込み、積雪も見られる県北の中国山地エリアでは、「準寒冷地仕様」のエコキュートが推奨されます。

一般地仕様の機器では、冬の低温で能力が著しく低下し、凍結により完全に故障してしまうリスクがあります。
必ず、お住まいの地域の最低気温に対応できる、凍結防止機能が強化された仕様を選びましょう。

その他のチェックポイント

• タンク容量は「少し大きめ」が安心
  冬場は水道水の温度が低いため、同じ量のお湯を作るのにも夏場より多くのエネルギーが必要です。ご家族の人数から推奨されるタンク容量よりも、「ワンサイズ大きい容量」を選ぶと、冬場のお湯切れリスクを減らせます。
• 給湯タイプ（機能）で選ぶ
  スイッチ一つで全自動でお風呂の準備が完了する「フルオートタイプ」が、現在の主流で最も人気があります。
• 主要メーカーで選ぶ
  三菱電機、パナソニック、ダイキン、コロナなど、各メーカーが高性能なエコキュートを開発しています。それぞれに特徴があるため、ご家庭の優先順位（省エネ性、清潔機能、シャワーの強さなど）に合わせて選ぶのがおすすめです。

まとめ：岡山のエコキュート選びは、地域を知る専門家にご相談ください

エコキュートは、正しく選び、正しく設置すれば、岡山の暮らしをより快適で経済的にする素晴らしい設備です。

私たち「岡山給湯器相談センター」は、岡山県の多様な気候と住環境を熟知しています。お客様にとって本当に最適な一台をご提案しますので、ぜひお気軽にご相談ください。